ゴルフ用語
2013.03.15
ゴルフのレッスン用語の中には、独特の言い回しのものが多い。「出前持ちの手(to place your right hand palm up at the top of swing)」というのも、そのひとつだろう。
「出前持ちの手」というのは、トップでの理想的な右手のポジションを指す言葉。そば屋の出前が、重ねたざるそばを運ぶ時のように、右わきを軽く締めて手のひらを上に向けるのがいいということを表している。仮に、右ひじを背中のほうに引いてしまうと、手のひらは上に向けられるものの、とても重いものを支えることはできない。これだとクラブのポジションはフラットすぎる。また、右わきを大きく空けてしまうと、手のひらを上に向けることができない。この場合は、クラブがアップライトすぎるということになる。ちょうど、「出前持ちの手」の状態の時に、クラブは正しい角度で上がり、ダウンスウィングでも正しい軌道で下ろしやすいということである。
ちなみに、「出前持ちの手」がいいというのは、完全にイメージだけの話。実際の出前持ちは、そばを乗せた盆を安定させるために、手だけでなく肩も使うことが多いようだ(右肩に盆の端を乗せ、反対側の端を右手でしっかりつかむ)。その場合の右手は、ゴルフのトップとはまるで形が異なっている。