ゴルフ用語
2011.09.22
パターの形状には、時代によって流行り廃りがあるが、今は、パターを選ぶ際に、「L字マレット(L-necked mallet putters)」が選択肢に入るのではないだろうか。石川遼が使用している(2011年9月現在)ことで、L字マレットの人気は、じわじわと上昇し続けている。
L字というのは、シャフトの取り付け位置がヘッドの最も手元寄りにあり、ヘッドとシャフトの関係がアルファベットの「L」に見えるパターのこと。かつてのL字はほとんどがブレードタイプで、スウィートスポットが小さく難しかったため、使いこなせるのはプロや上級者に限られていた。その点、L字マレットは、ヘッドが大型なのでスウィートスポットはある程度広い。L字ブレードのよさを生かしつつ、一般アマチュアにも使えるやさしさを備えたモデルと言ってもいいだろう。
ちなみに、石川遼が使うオデッセイの「♯9」という形状には、原型とも言えるモデルがある。ウイルソンの「TPA‐18」がそれで、80年代から90年代にかけて、L字の名器としてニック・ファルドをはじめ、多くのトッププロが愛用していた。