ゴルフ用語

2010.05.28

ゴルフウィドウ

 ゴルフの唯一の欠点は、面白すぎることだといわれる。夫がゴルフに夢中になると、当然の帰結として(?)妻は放っておかれ、不満が高まり、やがてはいさかいに発展する。「ゴルフウィドウ(golf widow)」とは、ないがしろにされた妻を表現した言葉。widowは「未亡人」という意味である。

 バブル期のゴルフブームは、男性ビジネスマン層が支えていたので、当時の日本には「ゴルフウィドウ」が大勢いたに違いない。しかし、今は主婦を中心とした女性ゴルファーが、集客(特に平日)の大部分を占めているというコースもあり、むしろ「家に取り残される夫」のほうが多いかもしれない。

 ちなみに、「ゴルフウィドウ」という言葉が生まれたのは、1896年にロンドンで出版された、Sorrows of a Golfer's Wife(あるゴルファーの妻の悲哀)という本がきっかけである。著者のエドワード・ケナード夫人(Mrs. Edward Kennard)は、当時の人気女流作家で、この本は女性による史上初のゴルフ小説としても有名。

 内容は、日に日にゴルフにのめり込む、若く裕福な荘園地主の夫と、ないがしろにされ次第にヒステリックになっていくその妻の間に起こる、様々な事件を描いたもの。ラストでは、妊娠中の妻が家出し、逃げ込んだホテルで産気づき出産、そのままこん睡状態に陥ってしまう。目覚めた妻のそばには夫がいて、「今度こそゴルフをやめる」と妻に許しを請うが、妻はひそかに持ってきた夫のゴルフ入門書の1ページを見せ、「幸せとは許すことだと、この本を読んではじめて気付いた」と、自分もゴルフを始めることを夫に告げる。その入門書には世の悩める妻たちに向けた一文として、「あなたが賢明な女性ならば夫をただちに許せるはずだ。なぜなら、ゴルフとは不治の病で、死ななければ治らないものだから」と書かれていた。

ゴルフ用語集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー