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2011.10.15


一緒に居る人に、いつも『楽しそうだね』って言われます

 ベテラン演技派俳優として活躍する宅麻伸さん。野球仲間から誘われたのをきっかけにゴルフを始めたそうだ。その頃は硬いシャフトで、とにかく振り回していたが、今ではショートゲームの大切さを痛感しているという。
スコアにこだわるより楽しく回ることが第一だという宅麻さんのゴルフスタイルを語ってもらった

20~30代はただ飛ばしていた。
今は、力を抜いたスウィングが理想

宅麻伸さん ゴルフを始めたのは20代の頃、中畑清さん(野球解説者)に誘われたのがきっかけです。誘われたといっても優しい言い方じゃなくて、「行くぞ!」って。最初は、とにかく振り回して振り回して、というゴルフでした。だからクラブヘッドなんか、トップで頭の下までくるようなオーバースウィングで。

ちょこちょこゴルフに行くようになったのは30代。その頃だって「宅麻さん、飛ぶねぇー!」という言葉がうれしいから一生懸命振り回していた時代で、ゴルフが本当に楽しいなぁと思ったことはあまりありませんでした。ドライバーが飛ぶのと野球経験は関係ないと思いますよ。僕、野球でホームランもそんなに打ったことないし。まぁ、遠心力の使い方とかは人と違うかもしれないし、体格は確かに関係あるかもしれませんが。

でも40歳を迎えてから、もう少しゴルフが自分の中で落ち着くようになりたい、そんな欲が出るようになった。それまではショップで「いちばん硬いシャフト」を、と頼んで使っていた。けど、50歳になったくらいから、お店に相談してクラブを診断してもらうようになりました。今の“クレイジー”のシャフトは「力を入れずに、スウィングで打ちたい」と希望して作ってもらったもの(それでもフレックスはX)。本当は、プロが使っているクラブのほうがしっくりくるし、力を抜いても飛ぶんですけど、プロとお付き合いがなくて、プロ向けのクラブは手に入らないから、自分で作るしかないんですよね。

イップスになって
ゴルフを止めるか悩んだことも

フォームも、オーバースウィングじゃなくて「普通にクラブが下りないかなぁ」と思っていろいろやっていたらイップスになってしまった時期があります。練習場ではバンバン飛ぶのに、コースに行ってティグラウンドに立った瞬間、クラブがまったく下りてこないんです。最初はみんなも笑っていたけど、1年後には誰も笑わなくなった。「ここらへんで下ろしたらいいんじゃないか」ってアドバイスをもらっても下ろせない。指令を出すのが狂っちゃったんですね。体は「ここで下ろす」って覚えているのに、脳は違うところで下ろそうとするんだから。

プロでもちょっとしたきっかけで、クラブを下ろせなくなったり、パターでも賞金を目の前にして、手が動かなくなったりすることがあるって言うじゃないですか。僕の場合はそういう大きなものではないけど、下りなくなっちゃった。ゴルフを止めるか迷ったけど、止めちゃうと負けたような気になるので、恥ずかしいけど、とにかくコースに行ってコースに行って……。そうしたらあるとき、ふっと下りたんです。


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