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2010.04.15


100を叩くと、将棋に影響しちゃうんです

中部さんのメンタル理論は
人生全般に通じる深みがある

佐藤康光さん『中部銀次郎 新ゴルフの心』(講談社刊)は、知人を介して書き手の杉山通敬さん(故人)から頂きました。タイトルがズバリ「心」。細かい技術論よりも、それ以外の部分を大事にされていて、ゴルフではもちろん、将棋でも共感できる部分が多かったです。

「なるほど!」と強く感じたのは、「当たり前のことを、当たり前にやれるのは素晴らしい」という言葉。イーグルやバーディは華やかですが、実はパーを普通に積み重ねていくことは凄いことで、これが当たり前にできないと、勝ち切れない。負けるときは、当たり前のことができていない場合が多いんですよね。これって、ゴルフや将棋だけでなく、勝負事全般に通じる大前提だと思います。

また中部さんは「起こったことに鋭敏に反応しちゃいけない。やわらかくやり過ごさないと」と言っています。ミスしたことよりも、ミスした後の精神状態が大事。そうしないと「ミスがミスを呼びますよ」と。

私自身ゴルフではもちろん、将棋でも未だに「ミスがミスを呼んでしまう」ことがありますが、こういう中部さんの考えを骨の髄まで沁み込ませ、体の一部になるまでにしないと、極限状態で行う対局では、なかなかミスした後の対応が難しいという事を痛感しています。

中部さんの言葉は、自分の専門分野にも通じる箴言が多いですよね。メンタル理論や精神論は、ゴルフに限らずあらゆる分野で大いに役立つのではないでしょうか。

どんなボールも自在に打ち分ける
志門プロの感性に感動

佐藤康光さん 高松志門プロとは、コンペでご一緒したり、テレビで将棋の対局をしたこともあります。志門プロはアマ四段の実力者。序盤は変わったことをされるなぁと思っていたのですが、駒がぶつかり、戦いになってからが実に的確で力強い。全体のバランスが素晴らしい将棋でした。

こういう将棋を指せるのは、感性を重視されているから。志門プロは著書『GOLF チカラの抜き方 飛ばし方』(ゴルフダイジェスト社刊)の中で、「情報過多は感性に蓋をする」とおっしゃっていますが、将棋でも例えばパソコンなどで情報が簡単にたくさん手に入っても、それだけで強くなれるかというと、それは別モノ。やはり自分のヒラメキが大切だと思うんです。

そういえば、志門プロと一緒にラウンドして驚いたことがあります。わざと大テンプラを打たれたり、ヤーデージの看板を跨いで打たれたり、18ホール全部違った打ち方を見せていただきました。こういうことは、全てに特殊な技術が必要になりますよね。。

一見無駄なようなことでも、それが生かされることがあります。いろいろなことを思い付かれて、常にチャレンジされている志門プロは、アタマが柔らかいというか、感性の瑞々しさを感じます。

志門プロのように、自由自在にゴルフを楽しみ、操れるレベルには、将棋でもまだまだ達していませんが、ゴルフも将棋もより感性豊かに、今までにないスタイルで勝負できるようになりたいですね。

 

 

「GOLF チカラの抜き方 飛ばし方」「中部銀次郎 新ゴルフの心」「GOLF チカラの抜き方 飛ばし方」
高松志門・著
色々な理論を試して、わからなくなってしまったら、志門流スウィングで解決しよう。多くの悩めるゴルファーを救った、感性に訴えかけるレッスンを一挙公開する。

「中部銀次郎 新ゴルフの心」
杉山通敬・著
日本アマ6勝、生涯アマチュアを貫いた伝説のゴルファー・中部銀次郎のゴルフへの想いや心構えなどを、名ジャーナリスト、故・杉山通敬氏が綴る。


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