My Selection

2010.02.15


いつも論理的に考えるボクですが、ゴルフでは冒険しちゃうんです!

トッププレーヤーの心と感性が、
あらゆるゴルファーの参考に

栗山英樹 僕はあまりゴルフのレッスン書の類を読まないのですが、最近知人から勧められて手に取ったのが、倉本昌弘プロの『本番に強くなるゴルフ』(ゴルフダイジェスト刊)と『中部銀次郎のゴルフ』(ゴルフダイジェスト刊)の二冊。倉本さんの本にも、中部さんの本にも書いてあったのは、まず「心」のこと。僕自身も自分の心ってどうコントロールしたらいいんだろうって考えるんですけど、その答えがこの二冊にあると感じました。

倉本さんの本で印象に残ったのは、「心の持ち方ひとつで、練習の成果が本番に全く活かされないこともある」という指摘でした。不安や驕りに打ち勝つ精神の確立は、スポーツ全般に通じる課題ですよね。勝負においても大切なことだと考えさせられます。また、技術面の解説ではスウィングを振り子に例えたり、物が自然に落下するイメージで切り返すなど、感覚的に理解しやすい表現を選んでいますね。トッププロの感性を、さまざまなレベルのアマチュアゴルファーが参考にできるよう工夫しているのは、さすがに一流を極めた方だなって感心しました。野球にしてもゴルフにしても、ビギナーが読んでも理解できる説明こそ、本当の“理論”と呼べるものですから。

中部さんの教えは人生にも通じる
キャスターとしても参考になります

『中部銀次郎のゴルフ』の中部さんについて、お名前は知っていたのですが、この本を読んで本当にすごい人だと思いました。「技術が不十分であってもプレーの段取りがきちんとできていれば、スコアはいい方向に変わっていく」という基本の大切さを認識したり。中部さんはそういった心の鍛錬を重視し、結果として日本アマで6度も勝ちえた人なので、言葉にも重さがありますよね。

中部さん独特の“心の電池”という表現にも感心しました。「バーディ、ボギーを繰り返して“心の電池”を無駄に消耗するより、1打に集中しパーを積み重ねていくべき。そうすれば、“心の電池”は消耗するどころか、チャージされ、次のホールの好スコアにつながっていく」という教えです。僕が何となく感じていたことが、中部さんによってすでに明確な言葉として表現されていたという印象です。若い頃からそういったことに気がついて、実践されていたというのは驚きでした。

中部さんの教えはゴルフに限らず、生き様そのものについての領域にあります。「言い訳しない」とか、「見栄をはらない」とか、「欲をかかない」とかね。ビジネスや日常で窮地にあるときでも、いろいろ当てはめて考えられる。キャスターとして、スポーツの魅力や本質をお茶の間に伝えたい僕にとって、中部さんの表現の仕方や言葉の使い方はとても参考になりました。この本、もっと早く読んでおくべきでした!

中部銀次郎の教えとは…中部銀次郎語録・名言集はこちら

 

「本番に強くなるゴルフ」「中部銀次郎のゴルフ<1>心之巻」「本番に強くなるゴルフ」
倉本昌弘・著
大切な場面でミスをしない精神の保ち方や様々なシーンでのショットの基本を伝説のレッスン名人が丁寧に指南。ビギナーから上級者まで取り入れやすい解説と独自のメソッドを参考に、スコアアップを図ろう。

「中部銀次郎のゴルフ<1>心之巻」
中原まこと・作/政岡としや・画/中部隆・原案
伝説のアマチュアゴルファー・中部銀次郎のストイックなゴルフ道を伝えるコミック。見栄や不安に左右されてしまうゴルファーの心理をずばり読み当て、それを克服するために必要な心のあり方を教えてくれる。


前ページへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連する記事


運営会社 | プライバシーポリシー