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2009.11.16


僕の先生は、ボビー・ジョーンズ

「技術よりも心だ!」
伝説のアマ・中部銀次郎の言葉に共感

石田純一 ゴルフから学ぶことは、一に忍耐力。やはり人生と一緒なんです。そんなにいつも上手くいくことなんてないので、悪い時や悪いところを、どれだけ我慢できるか、失点を最小に抑えられるかが大事だと思います。やる気をなくしたり、ヤケになって崩れるというのは本当にもったいないし、一人前のゴルファーとは言えないですね。

僕に言わせれば、「逆境で頑張らないなら、いつ頑張るの?」という感じ。ミスした後に、無理にでもグリーン方向を狙うのか、安全に横に出すのか、そういう場面に「判断力」「決断力」「撤退する勇気」といった人生観が出る。ミスの後や苦しい場面にこそ、ゴルフというゲームの醍醐味があると思うんです。

そういう意味で、「ゴルフの上達に必要なのは技術でもない、道具でもない」と常に「心」の重要性を説かれている中部銀次郎さんの「わかったと思うな」(ゴルフダイジェスト社)は共感する部分が多かったですね。中部さんといえば、日本アマのタイトルを6回も獲った伝説のプレーヤーですが、そんなトップアマの方にも「技術よりも心だ」と言わしめるところにもゴルフの凄さを感じます。

自分の能力を客観視することや、ちょっとした運や不運を受け入れる心の柔軟性を持てるかどうか、こういうある種「達観」のようなものは、ゴルフだけでなく人生においても絶対必要だと思うんです。

昔の名手たちの言葉に感銘し、
「彼女へ贈る言葉を探し、ノートに綴りました」

ゴルフの技術に関しては、実は僕にとって教科書のような本があって、「とにかく、これを基本にしよう」と思い手に入れたのがボビー・ジョーンズの「ゴルフのすべて」(ゴルフダイジェスト社)という本です。今持っているのは、実は2冊目。1冊目はかなり読み込んだのでボロボロになってしまいました。

選んだ理由は簡単! 「だってボビー・ジョーンズより強い人いないんでしょ。じゃあ文句ないじゃん!」という感じです。それに、ボビーのスウィングって、意外に僕たちでもできそうに見えたんです。もちろん運動神経や才能はケタ違いですが、「達成可能」に思えるのって結構大事でしょ!?(笑)

実際「なるほど!」と思うことがたくさん書いてあって、わかりやすい。例えばパッティングは「届かなければ永久に入らない」とよく言われるけれど、ボビーは「通り過ぎたボールも一生入らない」と打ち過ぎを諫めている。一つ一つの言葉に重さがあって、さすが「球聖」と言われるプレーヤーだけあるなと感じます。しかも、(前出の)中部さんもボビーも僕たちと同じアマチュアだというところも、読もうと思った一因でもあります。

実は半年前から、ボビーや昔の名手たちの言葉で、彼女に必要な言葉をノートに書き綴って、プレゼントしたんです。彼女はまだまだ上を目指せる、言葉を綴りながらそう思いました。でも、僕自身も勉強になったなぁ。やっぱり名プレーヤーの言葉の力って大きいですね。

撮影協力/ZOY広尾店
http://www.zoy.co.jp/

「わかったと思うな」「ゴルフのすべて」「わかったと思うな」
中部銀次郎 著
日本アマ6勝、生涯アマチュアを貫いた伝説のゴルファーが綴るエッセイ集。上達にために必要なのは、技術や道具ではなく「心の鍛錬だ」と説く。

「ゴルフのすべて」
ボビー・ジョーンズ 著(塩谷紘・訳)
メジャー13勝。28歳で当時のグランドスラムを達成し、「球聖」と呼ばれた伝説の名手、ボビー・ジョーンズの名著を日本で始めて翻訳。


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