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2009.03.16


本を好きになったのは“宮本武蔵”が始まりです

 スラリとした長身に、甘いマスク。ジュニア時代から数々のタイトルを手にした天才肌の小達敏昭プロは、実は無類の読書家だ。鍛え抜かれた体から繰り出すスウィングの豪快さとは対照的に、自宅では静かに読書に耽る時間を何よりも大切にするという。そんな小達プロが、ゴルファーのタイプ別にお薦めの本を選んでくれた。

姉のひと言で決めた
プロゴルファーへの道

ゴルフを初めてやったのは7歳のとき。夏休みに家族で遊びに行った伊東のサザンクロスCCで、親父に「お前もやってみろ!」と言われハーフラウンドを回ってみたんです。僕は、運動は何でも得意だったので、もちろんゴルフも上手くできたんですよ。それでゴルフって面白いなって……。

小達敏昭 飛距離が出るようになったのは、高校2年生の時かな。ちょうど身長が伸びるのが止まって、体ができてきたからだと思うんです。突然バーンと飛ぶようになって、気がついたら周りについてこれる人がいなくなっていたという感じでした。

関東ジュニアを獲った高校時代は、まだプロを目指す意識すらなくて、予備校に通って受験の準備をしていたんです。そんなとき、姉(故・夏目雅子さん)に「ゴルフやるなら、ゴルフの強いところに行かないとダメよ」と言われて……。11歳も年が離れている姉なので、僕は子供扱い。姉のひと言ひと言がずっしりと重くて、結局「じゃあ、そうする」という感じで日大に進み、将来のプロ志望も、その時にポンと背中を押された感じでした。

8年間のスランプで知った
ゴルフの新たな世界

プロ入りして、ツアー30戦目くらいで初優勝しました。僕は当時から筋トレなど、きちんとコンディショニングを行っていたので、「負けるわけないな」と思っていたし、正直「なんだ、楽勝じゃん」と思っちゃって……。ところが、その後のツアーでは常に海外の大物プロと組むことが多く、萎縮したというか、空回りしてしまい、2度目の優勝までに8年かかってしまいました。

でも実は、この間に二つの出会いに恵まれたんです。一つは知人に紹介してもらったジム・マクリーン(米国のインストラクター)。それまで感覚と経験だけに頼っていたのですが、初めて科学的なスウィング解析を学び、違った目でゴルフを見られるようになりました。

もう一つが、内藤雄士くん。アメリカの話やゴルフ論で意気投合、その後二人三脚でスウィング作りをし、夜もホテルの部屋で、ビデオを見ながらスウィングについて「あーだ、こーだ」話し合って(笑)。海外から一流プロが来ると、「ハーフついて回って、ビデオ撮ろうぜ」って。まるでスウィングオタクみたいでしょ(笑)。

この二人との出会いが2勝目の土台になり、またスクールを作ってアマチュアに正しいスウィングを教えたいという、今の僕の原点にもなっているのです。


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