名手・達人の言葉

2014.09.03

バイロン・ネルソン

ネルソンは引退間際の1946年に、自分のセオリーを書き著しているが、その中の「言葉」で正直に告白している。

偉大といわれるような成績を残した名手は、現役時代には一般ゴルファーに向いた技術は全くといっていいほど考えていないものだ。
自分に向いた技術を懸命に練習して、その方法で試合に勝つことに全力をかけるのであって、一般ゴルファーのことを考える余地は微塵もない。

しかし、引退した時から、自分の技術を一般ゴルファーに寄与できるものは……と熟考が始まる。

〈私の最初のダウンスウィングは、ウェートを右から左へ移し替えることであるが、それは意識的に左ヒップと肩で引き下ろすことで具現化する〉

ネルソンのこんな達意のハウツウが表現されるのは、引退後の何年か先のことである。

■バイロン・ネルソン(1912~2006年)
テキサス州フォートワース生まれ。10歳からキャデイを始め、20歳でプロ入り。仲間にはベン・ホーガンがいたが、性格は正反対だったという。その後サム・スニードを加えた3人は、「ビッグスリー」として時代をリードした。1937、42年にマスターズ優勝。39年には全米オープン、全米プロは40、45年の2度優勝している。また45年には前人未踏の11連勝を達成し、年間平均スコア68.33という驚異的数字を残している。ヒッコリーシャフトから、当時開発されたスチールシャフトにいち早く切り換え、それが美しいワンピースのスウィングを獲得する要因になった。引退してからもネルソンに師事するために門を叩くトッププロは多く、長くツアー界の大御所として君臨した。

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