名手・達人の言葉

2014.04.15

この本をヘンリー・ピカードに捧げる。

この本、とは『パワーゴルフ』(1848年刊)。あの有名な『モダンゴルフ』より10年前に出版されている。

ヘンリー・ピカードとは1939年全米プロ勝者で、ホーガンが大親友と仰ぐ人物。その彼に『パワーゴルフ』が上梓された折り、献辞した「言葉」が表題のそれだ。

ホーガンはツアー参戦した初期の頃、なかなか芽が出ず、同伴する妻と2人、故郷に帰る金にも事欠く苦境にあった。

その時、「なあ、ベン、余計なお世話かもしれないが、もし競技を続けていくのに助けが必要ならいつでも遠慮なくいってくれ」と、ピカードが手を差しのべてくれた。

幸い、ホーガンは崖っ渕での試合で勝利して、ピカードを訪ねることはなかったが、困った時には彼の援助があるという思いはホーガンを楽にしてくれ、その後、大成する土壌となってくれた。このことを恩義に感じて最初の本に献辞の「言葉」を述べた。

無口で孤高、決して友達は多くなかったが、大親友と呼べる人がいたのである。

 

■ベン・ホーガン(1912~1997年)
米国・テキサス州生まれ。19歳でプロ入り。173センチ、74キロと小柄ながら、稀代のショットメーカーとして伝説的な存在。全米オープン4回、マスターズ2回、全米プロ1回、全英オープン1回の優勝歴を持つ。圧巻は1949年、再起不能といわれるほどの自動車事故に遭いながら、奇跡のカムバックを果たしたことでも知られている。不屈の闘志、「アイスマン」と称された冷静沈着なプレーで、53年には全米、全英両オープン、マスターズと勝利し、同年グランドスラムのチャンスだったが、全米プロには重きを置かず不出場。飛行機嫌いで、全英オープンも1回獲ったらやめてしまったほどだ。ボビー・ジョーンズと並び「最強のゴルファー」と称されている。

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