名手・達人の言葉

2014.01.08

コースの戦略性はセントアンドリュースにすべて集約される。 あれを超えるホールデザインは不可能だから、私はもっとデザインの新領域に挑戦したい。

ミュアヘッドは都市空間デザイナーで、コースデザインはその延長線上にあった。ゴルフコースはセントアンドリュースを不可侵の“理想郷”として、そのうえに価値を付加したコース設計を追究した。

「世界の神話、民族芸術、音楽からコース設計のテーマを選ぶ。日本には浮世絵、有田焼陶器などがあるじゃないか」

日本では葛飾北斎の『富嶽三十六景』を具現化した富士クラシック。セゴビアGCではスペインの都市を髣髴(ほうふつ)とさせ、オークビレッジではアーサー王伝説、若木GCでは酒田柿右衛門の陶器をテーマとした。

他に新陽CCなど全国に10カ所。いずれも異次元にいるようなホールデザインに度肝を抜かれる。池にギザギザ背びれ魚の島あり、ギターの形が花道であったり、バンカーのなかに卍の丘があったりする。

ミュアヘッドの手練手管の芸術の世界で球を追って、非日常を過ごすのも悪くはない。
 
【プロフィール】
■デズモンド・ミュアヘッド(1924~2002)
英国に生まれ、ケンブリッジ大で建築工学、カナダ、米国の大学では造園学を学ぶ。アリゾナで都市プランナーとして住宅開発、その延長としてゴルフコース設計を手がける。ジャック・ニクラスとミュアフィールドヴィレッジGC共同設計を皮切りに、10年沈黙の後アバディーンGC設計で一躍、世界の耳目を集める。米国・アジアに約100コースを設計した。日本の伝統芸術に魅かれ、それをテーマにして10コース設計。78歳で没。

ゴルファー別名言集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

ゴルフ名言集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー