名手・達人の言葉

2013.12.18

上半身を回すときは、背中の赤ちゃんをやさしくあやすようにね……。

レッスン(ティーチング)プロの草分けとして、その地位を向上させた人だった。1970年代、東京12チャンネル(現テレビ東京)で「小松原三夫のゴルフ道場」に登場するや、一躍、人気者となった。

その人気の源は、レッスンを表記の「言葉」のように日常のやさしい喩(たと)えで表現したことだろう。「グリップはまな板で大根を切る包丁のように……」などもその類い。生っ粋の江戸っ子で、ベランメェ調をNHKのアナウンサーが使う敬語に徹底してふりかえた。師範代、大古清プロとのかけあい口調は流行語とさえなった。

日本プロゴルフ界を勃興させた、中村寅吉のいる砧コースで育ったが、腕前は天と地ほど。トラさんから「しゃべりがうめぇーし、人あたりも柔らけぇから女性教室でもやれや」と勧められたのがきっかけだった。

バラさんと長く親しまれたが、今年11月、95歳で逝去。合掌。
 
【プロフィール】
■小松原三夫
(こまつばら・みつお 1920~2013年)
東京生まれ。1955年、プロゴルフライセンス取得。プロ修業した砧コースにはゴルフW杯に勝ち、日本ゴルフ界に君臨した中村寅吉がいた。この人には逆立ちしても勝てないと競技ゴルフをあきらめ、トラさんの勧めもあってティーチングプロの道へ。東京12チャンネル「小松原三夫のゴルフ道場」でブレーク。日常言葉でやさしくレッスンするバラさんはゴルフの大衆化に一役も二役も買った。ティーチングプロ一筋に生きたバラさんは、今年11月、95歳で没。その通夜は番組スタッフの同窓会の様相だったという。

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