名手・達人の言葉

2013.12.04

テークバックもダウンスイングもあっという間の早業である。

1964年、マスターズで優勝した米国のスーパーヒーロー、アーノルド・パーマーが夫人同伴で来日した。

その折り、パーマーは、文壇のゴルフ両横綱、丹羽文雄、石川達三と小金井CCでラウンドしている。パワー溢れるパーマーのプレーに、丹羽文雄はその驚きを『週刊新潮』に書いている。いかにもゴルフを愛した作家の文学的表現であろう。表題の「言葉」に続いての文章も載せておく。

〈それでいて左肩は深くはいり、ダウンスイングでは、クラブを地面に向けてひきおろし、球のあとをヘッドで地を這うようについていくのだ〉

文壇にゴルフを広めた“丹羽学校”校長は、ラウンドの終盤に米国のヒーローから、ティショットを「グッド・ヘッド!」と褒めてもらってご満悦だったという。

【プロフィール】
■丹羽文雄
(にわ・ふみお 1904~2005年)
三重県四日市にある浄土真宗の寺の住職を務める長男に生まれる。母は旅役者と出奔。この幼児体験が丹羽の文学的バックボーンとなる。早稲田大学文学部卒業後、生家の住職に。同人誌に発表した「鮎」で注目され、僧職を捨て上京。戦時中は海軍の報道班員。戦後、風俗小説で一躍流行作家に。一方、「親鸞」「蓮如」など著し文壇の大御所的存在になる。文筆業のための健保組合を開設。私費で後進を育てる同人誌「文学者」を主宰。文壇の牽引者であった。1977年文化勲章受賞。またゴルフをこよなく愛し、50歳で始めたゴルフはハンディ6にまで上りつめ、文士達がこぞって教えを乞うた集いは「丹羽学校」と呼ばれた。2005年肺炎のため自宅で死去。享年102歳。

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丹羽文雄その他の名言
1.文学に淫したと同じくらいゴルフにも淫した。

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