名手・達人の言葉

2013.11.20

アメリカが俺をかえたよ。

何をかえたかというと、ファンやメディアに対する態度、考えかたである。

青木が日本のトーナメントに出場し始めた頃、自分の機嫌が悪いとメディアのインタビューはむろん、ファンが差し出すサインにもそっぽを向くことさえあった。それは青木だけではなかったが。それ以前のプロたちの1人はマスコミやギャラリーなどに「メシにたかる蠅」と暴言を吐いたことさえある。

青木が米ツアーに参戦した時、あの帝王といわれたジャック・ニクラスがファンサービスのため、常時サインペンを3本持ち歩いていたのを目撃してから、変わったという。

「ファンあってのプロ」という意識が芽生えたのである。

日本のトーナメントは、そもそも入場料によってではなく、主催先のスポンサードによって成り立っている。対して米ツアーのほとんどは開催コースの入場料によって、興行として成立している。余剰利益は地域の公共施設へ寄付もされる。

誰のためにゴルフをやっているのか、青木は渡米して気づかされたのである。

【プロフィール】
■青木功(あおき・いさお 1942年~)
1942年8月31日、千葉県我孫子市生まれ。29歳で「関東プロ」に初優勝と遅咲きながら、それからの活躍はジャンボ尾崎と人気実力とも二分し、日本プロトーナメントを隆盛に導いた。国内での勝利数もさることながら、海外での活躍は、「オリエンタルマジシャン」と呼ばれ、「世界のアオキ」と絶賛された。とくに、80年、全米オープンでの帝王二クラスとの死闘は伝説として後世に長くつたえられるだろう。国内57勝。シニア9勝、海外7勝、海外シニア9勝、海外グランドシニア3勝。2004年、世界ゴルフ殿堂入り。

ゴルフ名言集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー