名手・達人の言葉

2013.09.04

不遇の時期こそ幸運な時期なのだ。 わたしは、この灰色の時期を 自らに与えられた鍛錬の機会、 と信じていたんだ。

21歳で全米アマを獲り、22歳でプロ入りした年に全米オープン制覇。その後の4年間で4大タイトルをすべて勝ってキャリアグランドスラマーになったニクラスは帝王と呼ばれ、メジャー18勝の記録を持つ。

その天才にも、むろんスランプの時代はあった。

勝てないことが話題になって数年、雌伏の時の「言葉」だ。

メジャーでいえば、1980年、全米オープンで青木功と4日間一緒の組でのデッドヒートを制して17勝目を奪取して後、ニクラスは“終わった”といわれたものだ。

しかし、その6年後のマスターズで甦(よみがえ)る。ニクラスはその期間、ずっと灰色の時期に苦難を忍んでいたに違いない。46歳2カ月23日、マスターズ勝利最年長記録だった。この記録はいまだに破られていない。

この日、オーガスタナショナルGCには「Jack is Back=ジャックが帰ってきた!」の大合唱が空に轟(とどろ)いた。

通算メジャー18勝の金字塔はスランプの数年間、“鍛錬の機会”があったからであろう。

メジャー18勝は現在、ニクラスの後継者タイガー・ウッズが14勝で追いかけている。そしてタイガーは今、雌伏の時。タイガーはニクラスの「言葉」をどう受け止めているだろうか。

【プロフィール】
■ ジャック・ニクラス
(1940年~)
米国・オハイオ州生まれ。10歳でゴルフを覚え、12歳から5年連続で州ジュニア選手権に優勝し、神童と呼ばれる。その後全米アマを2度制し、61年にプロ入りした。その翌年、全米オープンに優勝するが、当時のヒーロー、A・パーマーを破っての勝利と太めの体格のためか、敵役となる。その後巨漢からスリムへ、GIカットから長髪へイメージチェンジを果たし、帝王と呼ばれるようになる。ツアー73勝、シニア他32勝。なかでも4大メジャー18勝は未だ破られず、4大メジャーでの2位も19回と圧倒的。グランドスラマーであり、殿堂入りも果たした、20世紀最高のゴルファーである。

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