名手・達人の言葉

2013.06.05

完全な技術を求めて練習する。それはドッグ・レースで決して捕えられないウサギの模型の獲物を追って走る犬に似ている。――トニー・レマ
ゴルフに頂上、完全はない。18ホール全部バーディで54でまわってもパーフェクトとはいわない。パー3にはホールインワンもあるし、パー5にはアルバトロスもあるからだ。

鉄人ベン・ホーガンや、精密機械のようなスウィングを持つ――ジーン・ザ・マシーンーーといわれたジーン・リトラーは、優勝した試合の最終日でも表彰式の前後、練習に余念がなかったのは完全を求めたいたからこそだろう。

しかし、ゴルフより女性や酒が好きという遊び人の(優勝後、記者にシャンペンをふるまうので、シャンペン・トニーと呼ばれた)レマがいうところに価値があるだろう。

ほんとはレマは美学があって人目のあるところで練習するのが好きでなく、隠れて鍛錬に勤しんでいたのかもしれない。

表題の「言葉」のあと、レマは「だからこそゴルフゲームはおもしろいのだ」と結んでいる。

 

■ トニー・レマ
(1934~1966)
カリフォルニア州オークランドの生まれ。幼い頃に父を亡くし、家計を助けるため市営コースでキャディをした。この経験がレマを助けた。高校を卒業すると、海兵隊へ入隊。除隊後、サンフランシスコGCのアシスタント・プロとなる。58年、ツアープロとしてデビュー。初優勝は62年、オレンジカウンティ・オープン。63年にも1勝。64年には念願のメジャー、全英オープンに優勝。プレイボーイとして名を馳せていたが、結婚し、これからという時、夫人とともに命を絶った。自家用機が墜落したのだった。落ちた場所がゴルフコースのハザードだったとは皮肉な運命であった。享年32歳。

 

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