名手・達人の言葉

2013.01.16

アイ・ラブ・ユー――トム・レーマン

昨年のチャンピオンズツアー最終戦、チャールズ・シュワブ・カップ選手権でぶっちぎり優勝したレーマンが表彰式で発した最初の「言葉」が表題のそれだ。

試合前、レーマンは病床に伏せっている恩師、ジム・フリックに電話した。余命いくばくもないと感じられる弱々しい声ながら、声援をおくってくれたという。

フリックはクラブプロで、米PGAのインストラクション部門を確立した功労者。アメリカン打法を提唱し、スクェア・トウ・スクェアという概念を初めて使った人でもある。

レーマンは30年前、同大会が行われたデザート・マウンテンコースで初めてフリックに手ほどきを受けた。それからもずっとアドバイスを受け続け、それが遅咲きながら大輪の花を咲かせた原動力となったという。

アイ・ラブ・ユー……、恩師への感謝の「言葉」に涙するレーマンの妻。下積み時代を支えた共感がそうさせたのだろう。

フリックは翌日、82歳で息を引き取った……。

 

■ トム・レーマン(1959~)
米国ミネソタ州出身。1982年プロ入りしたものの、ミニツアーが主戦場だった。そこから這い上がり初優勝は94年、メモリアル・トーナメント。そして96年、全英オープン制覇、ツアー選手権も制して賞金王に輝き、年間最優秀賞、翌97年には世界ランク1位の座も手にして下積みの選手達に希望を与えた。PGAツアー5勝。日本ではカシオ・ワールド勝利。チャンピオンズツアーでも活躍中。06年にはライダーカップの米国キャプテンも務めた。師はインストラクター界の大御所、ジム・フリック。

 

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