名手・達人の言葉

2012.12.05

ゴルフは空中戦ではなく、地上戦なんだ。――棚網良平

表題の「言葉」は賢明なる読者諸氏なら、お解りのこととは思うが、アプローチの要諦を解いている。

上げるより、転がし。つまり、アプローチの基本はピッチよりランニングにあると棚網はいう。

この思考はゴルフの本場、スコットランドのリンクスから発せられている。風が強く、アプローチだけでなく、ショットでさえ風の影響を受けない低い球筋が有効。いわば地上戦なのだ。

棚網は小技の名手で知られ、そのゴルフ理論は名インストラクターの江連忠、内藤雄士らに引き継がれた。

その棚網が先日、心不全のため逝去。91歳だった。江連は弔辞で「生まれ変っても、もう一度弟子になりたい」と涙を絞った。合掌。

 

■ 棚網良平
(たなあみ・りょうへい 1921~2012)
東京都生まれ。11歳からゴルフを始め、戦前は東京GC、戦後は相模CCと名門コースの所属プロとして活躍した。現在でも相模CCでは名誉プロ。戦績は50年の関東プロ、60年の日本プロで優勝し、特に大洗GCで行われた日本プロでは、土壇場での大逆転で今でも語り草になっている。87年には関東プログランドシニアを制し、息の長さを誇った。正確なショットと、アプローチ、パットの小技の無比なことで、玄人に定評があった。91歳で逝去。

 

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