名手・達人の言葉

2012.09.19

君に2ストローク、ハンディをあげよう。ただし私は1回だけ手で投げさせてもらうよ。――チ・チ・ロドリゲス
チ・チは賭けゴルフの名手だった。プロになる前はこれで食っていた。真剣勝負に競り勝つ喜びもいいが、友人とのお遊びの賭けも大好きと。これは後者の方。

1966年、プエルトリコのドラド・ビーチCCでニューヨークから来ていた友人ロスとラウンド。17番で2ドル賭け、チ・チが勝利。18番で持ちかけた賭けの内容が表題の「言葉」だ。

ハンディ3のロスは同意し、18番、2人とも2オン。ロスのボールはカップまで5メートル、チ・チは20メートル。ロスは「どうだい、今こそ手のパターを使うべきだよ」と。

するとチ・チはうなづき、ロスのボールに歩み寄り、つかみあげるといきなり海へ投げつけた。

「これで君は新しいボールをドロップしなくてはならない。2つハンディをつけててよかったな」と笑うチ・チ。

なるほど、こんな手があったのかと、ロスはいったとかいわないとか……。

 

■ チ・チ・ロドリゲス(1935~)
プエルト・リコ生まれ。貧しい家庭に育ち、19歳まで米陸軍キャンプのゴルフ場でキャデイをしながらゴルフを覚える。天賦の才があったのだろう。1930年プロ入りし、米ツアーに参加。63年にはデンバーオープンで初優勝する。以来ツアー8勝し、チャンピオンズツアー入りしてから08年まで22勝をあげる。プエルト・リコのあらゆるスポーツ選手の中でも最も有名。フロリダに母国のジュニアのためのファンデーションを帝王・二クラスとともに立ち上げ、社会的貢献も果たしている。陽気なパフォーマンスでも知られ、「フェアウェイの道化師」と呼ばれ人気を博した。交友の広さはマザー・テレサや、人気歌手ポール・アンカ、サミー・デービスJr.に及んだ。92年、ゴルフ殿堂入り。

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