名手・達人の言葉

2012.08.08

ボールは僕が見てるから、頭を残してスウィングしなよ。――キャデイのエディ・ロワリー少年
時は1913年、所はマサチューセッツ州ブラックライン、ザ・カントリークラブ。全米オープンは弱冠20歳の青年、フランシス・ウィメットの大番狂わせの勝利に沸き立った。

ウィメットは初出場ながら、英国のハリー・バードン、テッド・レイの強豪と同スコアであがり、18ホールのプレーオフへと突入した。この時、ウィメットがキャディとして雇ったのが、わずか10歳のキャディ、エディ・ロワリー少年だった。ウィメットと一緒に、地面につきそうな大きなバッグをかついだ写真をみかけた人も多いはず。

プレーオフは雨中での闘いとなり、挫けそうになった20歳が10歳のキャディに励まされる。「雨なら飛ばし屋のバードンに差をつけられない。フランシス、ボールにだけ集中しなよ」に続けて、冒頭の「言葉」で少年は鼓舞し続けた。

その頃のゴルフはまだ東部・エスタブリッシュメントの競技だった。それを地元の労働者階級の20歳の青年が制したのだ。全米中が騒然となり、エディ少年も全米一有名なキャディとなったのだ。

 

■ フランシス・ウィメット(1893~1967年)
11歳でキャディを始め、ゴルフのチームもつくって活躍。1913年、全米アマに続き、全米オープンに出場。英国でのヒーロー、ハリー・バードン、テッド・レイをプレーオフで破って一躍、時の人に。運道具店を経営したことから、アマチュア資格を剥奪されたが、世論におされ再びアマチュア資格をとってからは終世アマチュアとして活躍した。51年、米国人として初のロイヤル・アンド・エーシェントGCのキャプテンに任命されるという栄誉にも浴した。14年、31年、全米アマ優勝。

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