名手・達人の言葉

2012.07.04

私は確かに秘訣を発見した。しかし、これは私がトーナメント・ゴルフから引退するまでは誰にも話さない。――ベン・ホーガン
ホーガンは、悪質のフックを血のにじむような不屈の練習で克服した。その完璧なプレーを見て、多くのプロ、アマ達がその秘訣を探り、聞こうとしたが、ホーガンは首を振って冒頭の「言葉」を吐くのが常だった。

そして、ホーガンは1955年、全米オープンにプレーオフで敗れ、5度目の勝利はならなかった直後に引退を表明。

これを聞いたタイム・ライフ社は、秘訣の公開を独占原稿料として2万ドル、ホーガンに払った。そしてついに雑誌『ライフ』1955年8月8日号に、「これが私の秘訣だ」として掲載されたのだ。

それが有名な「左手グリップを少し左へずらすこと」と「トップで左手手首をわずかに内側に曲げること」の2つだった。

この方法は従来からフック療法として、普遍的に知られてはいたが、あまりにホーガンが神秘化、神格化されていたものだから、付加価値がつき、ホーガン伝説として今に至っている。

 

■ベン・ホーガン(1912~97年)
米国・テキサス州生まれ。19歳でプロ入り。173センチ、74キロと小柄ながら、稀代のショットメーカーとして伝説的な存在。全米オープン4回、マスターズ2回、全米プロ1回、全英オープン1回の優勝歴を持つ。圧巻は1949年、再起不能といわれるほどの自動車事故に遭いながら、奇跡のカムバックを果たしたことでも知られている。不屈の闘志、「アイスマン」と称された冷静沈着なプレーで、53年には全米、全英両オープン、マスターズと勝利し、同年グランドスラムのチャンスだったが、全米プロには重きを置かず不出場。飛行機嫌いで、全英オープンも1回獲ったらやめてしまったほどだ。ボビー・ジョーンズと並び「最強のゴルファー」と称されている。

 

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