名手・達人の言葉

2012.06.13

スウィングの要素は85パーセントが腕とリストであって、残りの15パーセントがボディである。――ヘンリー・コットン
コットンは「ハンド・マン」と異名があったように、ゴルフにおける重要な要素は手にあるという独特の信念を持っていた。特に左手を鍛えに鍛えた。

毎夜、2時間自宅のガレージにネットを張って、左手だけでボールを打った。右手はポケットに入れたままで、4番アイアンで目標に正確に150ヤード飛ばした。コットンほど左手だけでボールを遠くへ飛ばした者はいないといわれる所以だ。

この猛練習は鉄人、ベン・ホーガンと双璧といわれ、小柄な身体の欠点を補うのに多くの時間を左手の強化に費やしたのだ。

コットンのインパクト時の両手の強烈なターン・オーバーは表題の「言葉」を如実に証明している。

このスウィングで、1934年全英オープンに勝利し、救国の英雄と讃えられたのである。

 

■ヘンリー・コットン(1907~1987年)
1907年英国生まれ。14歳で英国アマに優勝して、天才少年と呼ばれ、17歳でプロ転向。1934年、全英オープンに優勝。1921年以来、1回を除いて外国勢にタイトルを奪われていたのを奪還。英国民は狂喜乱舞して救国の英雄に。2日目に出した65のスコアを記念したボールの商品名「ダンロップ65」は世界に売りだされた。全英オープンは37年、48年にも優勝。その時代、プロゴルファーは下層階級出身がほとんどだったが、コットンは中産階級出身。後にレッスン書も残しているが、全部自分で書いた。「ゴースト・ライターを必要としない唯一のゴルファー」(B・ダーウィン)といわれる所以だ。晩年はスペインに住み、同国のゴルフ普及に貢献した。

 

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