名手・達人の言葉

2012.02.29

ゴルフとは心のなかで暴力的に闘う非暴力的なゲームである。――ボブ・トスキ
ゴルフゲームでは完璧ということはない。18ホール全部バーディでまわれば完璧といえるかもしれない。

だから「54ビジョン」という概念を掲げてレッスンする人ピア・ニールソンもいるわけだ。

しかし、まだ54の完璧を実現したゴルファーはいない。つまりはミスは必ず出るものなのだ。このミスをいかに少なくできるかが勝利につながる。問題はこのミスを心のなかでどう処理できるかだ。

心のなかではミスをしないための攻略、ショットの精度への思考が巡る。またミスしたときの自分を責める、後悔の念がたぎる。つまり心のなかには暴力的なくらい心の葛藤が渦巻くのだ。

しかし、ゲームそのものは静かに進む。ショットするときには話声さえ禁じられる。

逆説的にいえばゲームそのものは“非暴力的”なのである。

心のなかは暴力的、ゲームは非暴力的、この落差がゴルフゲームのおもしろいところなのであろう。

トスキはインストラクターという地位を社会的に押し上げた人といってもいい。このような「言葉」を持っていたからこそといえよう。

 

■ボブ・トスキ(1926~)
米国・マサチューセッツ州生まれ。1945年プロ入りし、48年ツアー参戦。PGAツアー5勝を含め計9勝を挙げる。54年の世界選手権で優勝。その後ティーチングプロとして活躍。単にスウィングだけでなく、ゴルファーの心理面の分析、アドバイスが新鮮で、90年代後半、日本でも一大ブームを巻き起こした。

 

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