名手・達人の言葉

2011.10.05

なに、結婚のためにゴルフをやめたんだって! 俺ならゴルフのために結婚をやめるがなぁ!!――レディ・マーガレット・スコットの引退を聞いたファン
初の女性優勝者の記録が歴史に記録されるのは、1893年、ロイヤルリザム&セントアンズで開催された第1回全英女子オープン。18歳のレディ・マーガレット・スコットが優勝したとある。

その時のことを当時のスポーツ誌『ザ・フィールド』は次のように最大の賛辞を贈った。

「第1回全英女子オープンに前触れもなく一羽の白鳥が舞い降りた。含羞(がんしゅう)の微笑にも高貴な香りが漂い、あまりの美しさに人は息を呑んで見惚れた。天使と見紛う清純なきらめきは他を圧した」

スコット嬢は名門貴族ジョン・スコット・エルドン伯爵の次女で、少女の頃から美女の誉れ高かった。そんな彼女がビクトリア王朝風のドレスを苦にするふうでもなく、豪打を放ち、同大会で3連勝してしまうのである。

そして、4連勝がかかる会場には1万人のギャラリーが詰めかけたが、その時、かねてより婚約中のロード・ハミルトン・ラッスルと結婚することを告げ、競技から引退を表明するのである。

表題のそれは、その引退を嘆く気持ちを男性ファンがウイットに富んだ「言葉」で表現したものである。

 

■レディ・マーガレット・スコット(1874~1938)

3代目のエルドン伯爵であるジョン・スコットの次女。英国女子ゴルフ黎明期に活躍。1893年第1回全英女子オープンに18歳で優勝。舞台のロイヤルリザム&セントアンズは距離こそ4267ヤードと短いが、男性アマチュア選手権と同格の本格的競技だった。その試合に3連勝。戦績も去ることながら、絶世の美女と謳われたその容姿は白鳥にも喩えられ、会場には毎回1万人のギャラリーが駆けつけたと伝えられる。3連勝後、結婚のため引退を表明。全国の男性ファンを落胆させた。

 

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