名手・達人の言葉

2011.09.21

旦那、距離は金輪際(こんりんざい)180ヤードですぜ!――ボビー・ジョーンズについた老キャディ
ボビー・ジョーンズが初めてセント・アンドリュースでプレーした時のこと。まだ球聖と呼ばれるずーっと前のことだ。

あるホールで第2打を打とうとする際、ジョーンズはグリーン中央までの距離を170ヤードと目測。しかし念のため、いかにもこのコースの主(ぬし)然とした老キャディに訊くと、即座に180ヤードと答えた。

しかし、ジョーンズはどうしても170ヤードにしか見えないので、それに対応したクラブで打ち、ボールは見事グリーン中央にオン!

ジョーンズは「やはり僕の思った通り、170ヤードだったじゃないか」と質すと、老キャディ、「旦那のボールはうまく乗ったが……」に続いて、冒頭の「言葉」が続くのだ。

「それなら2人で歩いてみよう」ということで、1歩を1ヤードにして大声で数を勘定しながら歩くと、2人はぴったり180歩目にグリーン中央に達した。

セント・アンドリュースでは、キャディを味方につけないと勝てないと、ジョーンズが悟った一瞬でもあったろう。

 

■ボビー・ジョーンズ(1902~71年)

米国ジョージア州アトランタ生まれ。父親がゴルファーで、生家も庭がゴルフ場続きであり、5歳で自然にクラブを握る。14歳で全米アマに出場。その後、数々の選手権に優勝。特に1930年には世界の4大タイトル、全米、全英両オープン、両アマに優勝、年間グランドスラムを達成。この記録はいまだに破られていない。全英オープンに勝ち、祖国に凱旋した時は国民的英雄となった。これを契機にアマのまま引退。故郷アトランタに戻り弁護士活動のかたわら、オーガスタナショナルGCを設立、マスターズ・トーナメントを主宰。4大メジャーの一角を担っている。不世出の球聖として歴史にその名を刻む。

 

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