名手・達人の言葉

2011.08.10

プロになって有名になったのなら、有名にさせてもらったお礼にサインをするというのは当たり前のことです。――杉原輝雄
1970年代に入り、ジャンボ尾崎の出現によって毎週のようにトーナメントが開催されるようになった。日本ツアーが隆盛を迎えたのは結構なことであったが、あまりに急増だったので、選手とメディア、ファン(ギャラリー)との関係が確立されていなかった。

上位にいながら、その時々の気分で記者会見などをすっぽかしたり、ファンがサインを求めても無視するなど日常茶飯事。一時代前の某選手は「マスコミ、ギャラリーなどはメシにたかるハエ」などと嘯(うそぶ)く始末。

そんな中でも、杉原をリーダー格とする関西の“杉原一家”は紳士の集まりであった。中村通、宮本康弘、山本善隆、前田新作、吉川一雄らは、杉原の薫陶(くんとう)よろしく、「ファン、スポンサー、メディアのおかげでメシを食わせてもらっている」という意識が浸透していた。

この杉原の姿勢は今に至ってもいささかも変わっていない。

 

■杉原 輝雄(すぎはら・てるお 1937年~)

大阪府生まれ。茨木CCに就職し、夜間高校に通いながら研修生としてゴルフを覚える。小柄で飛距離が伸びず苦労したが、両腕の五角形を保ったまま手首を使わない独特の打法で、正確無比な技術を手に入れていく。AON(青木、尾崎、中嶋)時代に対峙して、レギュラーツアー54勝、海外(香港オープン)1勝、シニア8勝をあげている。1997年に前立腺がんと診断されたが、ツアーには積極的に出場。2010年4月29日、中日クラウンズに出場し、同一大会連続出場の世界新記録を樹立したが、翌2011年の同大会へは体調不良の為参加を見送り、記録も途切れた。

 

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