名手・達人の言葉

2011.07.20

相手はコントロールできない。――ダレン・クラーク
2011年の全英オープンは、北アイルランド出身――全米オープンを22歳で制したローリー・マクロイを輩出――の42歳、ダレン・クラークが優勝。これまで20回挑戦して、ようやく辿り着いた栄冠だった。

最終日、米国出身フィル・ミケルソンの猛追に遭った。ミケルソンは2、4、6番でバーディ、7番ではイーグルをもぎとって3組後をまわる首位のクラークに並んだのだ。

この時の心境を優勝インタビューで述べたのが表題の「言葉」だ。

誰がどんなスコアを出そうと、自分(クラーク)はどうする手立てもない。あるのは自分がベストと思うプレーをすること。もし自分のベストより相手のベストが上回ればそれは仕方のないことだ。“自分のゴルフ”とはそういうことなのである。

とは言え、この心の持ちようはそんなに簡単なことではないのは、これまでの闘いの歴史が証明している。“相手”を意識して自分のゴルフができなくなり、惨敗の底に沈んでしまう……。

しかし、クラークは経験を味方した歴戦の雄だった。緊張しすぎもせず、リラックスしすぎもせず、自分のゴルフを展開。英国の選手ならずとも恋焦がれる世界最古の歴史を持つタイトルをつかんで、クラークはクラレットジャグ(優勝カップ)とともにビールの杯もかかげた。
■ダレン・クラーク(1968~)

北アイルランド出身。90年プロ入り。93年ダンヒルカップ優勝をきっかけに欧州ツアー11勝。世界ゴルフ選手権2勝(2011年7月現在)。しかしこれまでメジャータイトルはなく、2011年に20回目の挑戦で念願の全英オープンを奪取。知日家で日本ツアーでも中日クラウンズ、VISA太平洋マスターズなど3勝。酒が好き、陽気で奔放な性格で人気がある。実生活では06年に夫人を亡くし、男手で男児2人を育てた。全米オープンに優勝したR・マクロイはクラークが設立した“支援”によって開花した。

 

ゴルフ名言集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー