名手・達人の言葉

2011.05.18

全英オープンがリンクスでのみ行われている問題について、議論されたのを私は聞いたことがない。内陸部のコースを推す声にもR&Aは耳を貸さなかった。――ピーター・トムソン
ピーター・トムソンは全英オープンに5回勝ち、英国から叙勲されている名選手。しかし、プレーヤーとしてだけでなく、ゴルフ全般にわたって自分の意見をしっかりと持つ評論家・ジャーナリストの資質も併せ持っていた。

1950年、ロンドン近くのウエントワースにコースを造った不動産会社が、「海浜コースのリンクスばかりでなく、内陸部でも全英オープンを開催して欲しい」との希望をR&A(全英オープンを主催する世界のゴルフの総本山)に提出したときも、実現しなかったことに対して、カナダの月刊誌に表題の「言葉」で評論した。

スコットランドのリンクスばかりに偏重集約されるのは、内陸コースの発展を妨げると思ったのかもしれない。

以前にも紹介したように、マスターズが行われるオーガスタ・ナショナルGCを「マッケンジー博士は、なんであんなマニキュア風なコースを造ったのだろうか」と皮肉をこめた疑問を投げかけている。

権威にも直言を呈するジャーナリスト、トムソンの真骨頂といったところだ。

 

■ピーター・トムソン(1929~)

豪州・メルボルン生まれ。19歳でビクトリア・アマ選手権をとり、20歳でプロになったが、本当はビクトリア工科大学で化学を専攻したかったという。日本などのアジアや、欧州、英国を主戦場に選ぶ渡り鳥人生で、欧州ツアー24勝、豪州ツアー20勝、日本ツアー7勝をあげる。中でも憧れの英国で全英オープンを5回制した人として永久に語り継がれるだろう。1988年に世界ゴルフ殿堂入り。米シニアツアーでは11勝。ゴルフ設計にも造詣が深く、170をこえるコースを設計。またゴルフジャーナリストとしても非凡な才能を発揮している。

 

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