名手・達人の言葉

2011.03.02

成績では私より優れた人はたくさんいますが、ここぞという時、私は確実にそれを捕まえました。――謝敏男
1970年代、呂良煥らともに、日本ツアーに台湾ブームを巻き起こした謝敏男。ダウンからインパクトにかけて、ガニ股然に両脚で地面を掴み、フォローでは膝を送るスウィングの“切れ”は天下一品であった。

不思議な選手だった。オールドファンには強烈な印象を残しながら、ツアー15勝は少なすぎる。では、何が強烈な印象を残しているのか? その一つのファクターは82年の3週連続優勝であろう。

確かに3週連続優勝を達成したプレーヤーは、ジャンボ尾崎、グラハム・マーシュといるが、謝の場合はなんと12日間、ただの一度も首位を譲らなかった“完全優勝”であった。これはギネス記録にも載った。

他、世界アマ、ワールドカップ優勝と、表題の「言葉」のようにチャンスに強く、意外性の選手であった。

これは他の台湾の名手にも共通するのだが、ショットに比べ、パットに難があったゆえかも知れない。

「だから優勝する時はパットの調子がいい時。普段でもパットがよければもっと勝ってたヨ」と、謝は笑うのであった。

 

■謝敏男(しゃ・びんなん 1940年~)

台湾出身。64年世界アマ優勝。72年には世界の超一流が参加したワールドカップで団体・個人ともに優勝し、台湾に初優勝をもたらす。70年代から日本ツアーに参戦。呂良煥、謝永郁らともに台湾旋風を巻き起こす。膝を使った独特のスウィングは一世を風靡した。82年、3試合12ラウンドで、第1ラウンドから一度も首位を譲らない“完全優勝”でギネス・ブックに載る快挙を達成。現在は台湾、日本のシニアツアーに参戦するかたわら、台湾シニア協会会長の要職に就く。レギュラーツアー15勝、海外11勝、シニア国内9勝、グランドゴールドシニア6勝。謝独特の“ガニ股”スウィングは今も健在だ。

 

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