名手・達人の言葉

2011.02.09

私はかって一度も、スコットランド人が風や何かのはずみでティから落ちたボールを、再びティアップしたのを見たことがない。――チャールズ・マクドナルドン
全米ゴルフ協会(USGA)創立者であるチャールズ・マクドナルドは、青年時代、セント・アンドリュースに留学し、そこで4年間ゴルフに打ち込んだ。その時の感想が表題の「言葉」である。

スコットランド人のゴルフの不文律〈ボールはあるがままにプレーせよ〉が、米国人であるマクドナルドにはそれまでよく判らなかったが、セント・アンドリュースにきて初めてその意味が理解できたというのだ。

スコットランド人は規則より精神を尊び、ズルをしてそれが露見すると2度と仲間に入れてもらえなかった。

そして、マグドナルドは回顧録の中でこう結んでいる。

「規則を修正しようと考えるのは異教徒だ。この偉大なゲームは神かけて修正しようと考えてはいけない。諸君のすべきことはゴルフを改良することではなく、諸君のプレーを改良することだ」

スコットランドにあって、ゴルフは単なる“競技”ではなく、アイデンティティそのものなのであることが、筆者にもうっすらとではあるが理解できる。

 

■チャールズ・ブレア・マクドナルド(1855~1939)

カナダ・オンタリオ州生まれの米国人。アメリカ人ゴルフ設計家第1号である父親が、1892年に9ホールのコースをシカゴに造った。その影響を受け、チャールズはシカゴに18ホールを設計した。シカゴゴルフクラブの発祥である。その後、東海岸を中心に約12ヶ所のリンクススタイルのゴルフ場を設計し、スコットランドの名ホールの粋を集めたといわれている。競技者としても一流で、1895年に開催された第1回全米アマの優勝者である。またUSGA(米国ゴルフ協会)の創始者で、「アメリカンゴルフの始祖」と敬われる。

 

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