名手・達人の言葉

2010.11.24

球を打ちにうちまくり疲れ果て、筋肉は死に、握力も無になった、その時から理想のスウィングが生まれる。――山下七郎
山下は人生の大半を高校(日体荏原)ゴルフ部の監督として過ごした。鉄拳制裁も辞さず、“鬼のサイパン”と呼ばれた。山下は昭和9年、日本領であったサイパンで生まれているためだ。

しかしその鉄拳は温かった。愛のムチたればこそ部員は団結し、腕をあげ、「緑の甲子園」こと全国高校ゴルフ選手権に15回出場し、優勝5回、準優勝2回、3位2回の数字を残すことができたのである。

その鬼の口癖が、表題の「言葉」である。

すべてをゼロに、無にしたところからすべてが始まるというのだ。他にもこんな「言葉」も遺している。

「ボールが曲がるのはな、それはお前の根性が曲がっているからだ」

飛ばしたい、隣の打席の人にいいところを見せたい、そんな邪心や見栄がボールを曲げているのだと。純粋な気持ちでボールに向かえと諭したのである。

そんな教えのなかから、現在もツアーで活躍している丸山茂樹、伊沢利光、細川和彦らが育っていった。

 

■山下七郎(やました・しちろう 1934~2001)

当時の日本領サイパンで、旧制中学の校長をつとめた父の七男として生まれる。27歳のときに日体荏原高校ゴルフ部の監督に就任。生徒の親も納得するという鉄拳制裁で、熱い人情溢れる監督として知られた。全国高校ゴルフ選手権に出場15回中、優勝5回、準優勝2回、3位2回と実績を残し、ツアープロの丸山茂樹、伊沢利光、細川和彦、西川哲、小山内護、立山光弘を育てた。

 

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