名手・達人の言葉

2010.10.13

出場回数が何回であろうと関係ない。自分の最高のゲームを自らどう醸し出せるかだ。――タイガー・ウッズ
現代ゴルフの源流は、球聖ボビー・ジョーンズであろう。それをアスリートの世界に高めたのは帝王ジャック・ニクラス。そしてその帝王を乗り越えるかもしれない可能性を秘めているのは、タイガーをおいて他にあるまい。

そこで、300回を刻んだこのコラムに、初めてタイガーにご登場願おう。

表題の「言葉」は1997年、タイガーがプロとしてマスターズに初出場する前に発せられた。この言葉には、続きがある。

「過去の知識や経験は手助けになるけど、自分のゲームまで呼び起こしてはくれない」

マスターズは他のメジャーと違って舞台となるコースは変わらない。だからこそ経験がものをいうといわれている。

もちろん、これまで初出場で優勝した者もいるが、試合前にタイガーほど騒がれてはおらず、いわばフロック的に勝ったといえる。

しかし、この年のマスコミのタイガーを巡る騒ぎようは尋常ではなかった。そんな重圧のなか、タイガーは2位に12打差をつけるぶっちぎりの優勝で、メジャー初勝利を果たしてしまうのだ。

タイガー伝説の始まりを象徴する「言葉」であった、と筆者は思う。

現在メジャー14勝。二クラスの18勝にあと4勝と迫っているのだが、2010年のシーズンは不倫スキャンダルで挫折。身から出たサビとはいえ、これをどう乗り越えることができるか、試練は続いている。

 

■タイガー・ウッズ(1975~)

米国・カリフォルニア州生まれ。タイガーの名はベトナムで戦った父・アール氏の戦友のニックネームから命名された。3歳でハーフ48をマーク。全米ジュニア3年連続優勝。全米アマ連続3年優勝の前人未踏のアマチュア記録を樹立。96年8月プロツアー8試合に参戦し、2勝。97年には早くもマスターズに18アンダーという驚異的なスコア(2位に12打差)でメジャー初勝利を果たす。99年全米プロ優勝後、出場6試合連続優勝。2年にわたりメジャー連勝でグランドスラム達成など圧倒的強さで数々の記録をぬりかえている。ツアー71勝、メジャー14勝(2010年10月現在)。

 

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