名手・達人の言葉

2010.08.18

途中で何かにぶつかったような音がする。――陳清波
これは何のことを言ってるのかというと、素振りでのスウィング音である。

陳は音を大事にする。素振りをしてその音によっていいスウィングか、悪いスウィングかを見極め(聞き極め)られるという。

すなわち、インパクトで風を切る空気音が何かにぶつかったような音がすれば、グッドスウィング。ただビュンという空気音が一定しているだけでは、スライサーのスウィングだというのだ。

陳はスクェアグリップで、インパクトで手を返して(ロール)、ドローボールを打つ名手。陳が台湾から出現した時から、その滑らかなスウィングは絶賛され、憧憬の的となった。アマ界の貴公子といわれた中部銀次郎が手紙を送り、教えを乞うた話は知る人ぞ知る。

そんな至芸のスウィングはインパクトでの手首のロールにあり、というのが陳の持論なのである。それを実践していれば、インパクトで何かにぶつかったような音がするというわけである。

あなたも自分のスウィングに耳を澄ましてみよう……。

 

■陳清波(ちん・せいは)/帰化名 清水泰行(しみず・やすゆき 1931~)

台湾生まれ。名門・淡水GCで17歳からゴルフを始め、1951年プロ転向。59年の日本オープンで初優勝。翌年は2年連続優勝のスコアだったが、スコア誤記により失格の憂き目に合う。レギュラーツアー12勝、シニアツアー4勝、グランドシニア12勝。海外では63年から6年連続でマスターズ出場ほか、全英オープン2回、ワールドカップ11回出場など数々の戦績を残している。比類なきショットメーカーとして知られ、切れ味鋭いダウンブロー打法は一世を風靡した。その技術理論の確かさに、現役ツアープロたちで教えを乞う人が今も引きも切らない。

 

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