名手・達人の言葉

2010.08.05

プロには用具制限をもうけるべきだ。プロはパーシモンしか使ってはいけないという制限を。――ニック・プライス
 

 ここ20年ほどの用品、用具の進化はめざましい。ボール、クラブヘッドの素材、シャフトの品質は向上し、プロなら300ヤードのドライブなど珍しいことでもなくなった。

 その結果、これまでのゴルフ場の総ヤーデージでは短くなり、プロトーナメントでのスコアはアンダーの山。ロングホールでさえドライブ&ショートアイアンというところさえ現れるようになった。

 そんな状況を打破しようと、かつてプライスが放った「言葉」がこれだった。

 トーナメントはドラコン大会ではない。だから飛距離に制限をつけ、ゴルフ技術を競うために、以前のパーシモンに戻したらどうか、という提案である。

 というのも、パーシモンを打ちこなすためには“曲げる”スキルが必要。現在の素材、チタンなどでは球離れが早いために、大げさにいうと、誰が打っても曲がらない。

 ということは、インテンショナルなフック、スライスなどを打てなくなることも意味しているわけだ。

 プライスは自宅にクラブ工房を持ち、クラブいじりが趣味で用具に造詣が深い。戦績もメジャー制覇を3度も成し遂げている。

 それだけに、「言葉」に重みがあるのは当然のことだろう。

 

■ニック・プライス(1957~)

南アフリカ生まれ。8歳でゴルフをはじめ、17歳で世界ジュニアに優勝。1977年、20歳でプロ入り。翌年から欧州ツアーに参戦の後、USPGAツアーに移る。83年に初勝利したものの、数年間の低迷期に入る。才能は1990年代に入って開花する。92年、メジャーの全米プロ制覇。94年には全英オープン、全米プロ優勝。93年、94年と2年連続で賞金王。94年には世界ランキング年間1位にも輝いた。ツアー勝利数18。その他国際試合で24勝を挙げている。クラブ作りにも造詣が深い。

 

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