名手・達人の言葉

2010.07.28

若いときは団体競技をやりなさい。――白洲次郎
 

 晩年、軽井沢ゴルフ倶楽部の理事長として、日本のアマチュアゴルフ界の御意見番的存在だった白洲次郎。

 その名残りが、全国のゴルフ場に貼られている「Play fast」と自署名のあるポスターだろう。スロープレーを防ぐマナーをうながすために、JGA(日本ゴルフ協会)が配布している。

 ともかく白洲は、軽井沢に若いゴルファーがやってくると、いい顔をしなかった。表題の「言葉」は白洲の持論だったという。

 それは白洲の青春時代、英国へ留学していたのと無関係ではあるまい。彼の国では貴族や上流階級の者は、成長するときはラグビーなど団体競技をやって肉体を鍛え、社会性を身につける。

 成人してのち、ゴルフをやって自立性、人生のモラルなどを深く知る。こうやって騎士道精神が身につくため、労働者階級による革命がなかったといわれる所以である。

 白洲の時代はまだゴルフはスポーツというより、金持ちのお遊び的感覚が強かったのだろうが、表題の「言葉」に一面うなづけるものをもつのは筆者だけではあるまい。

 

■白洲次郎(しらす・じろう/1902~1985年)

兵庫県芦屋の大富豪の家系に生まれる。17歳で英国ケンブリッジ大学へ留学。家業倒産のため26歳で帰国。35歳で近衛文麿内閣の政策ブレーンをつとめたが、38歳で鶴川村に「武相荘」を建て、農業をやるといって隠棲する。43歳で吉田茂に請われ「終戦連絡中央委員会」参与に就任。GHQ憲法制定を巡って渡り合う。46歳、初代貿易庁長官に就任、通産省誕生の立役者となる。その後東北電力会長となり、電力再編の分割民営化に取り組む。50歳、軽井沢ゴルフ倶楽部理事、74歳で常任理事、80歳で理事長に。85歳で死去。遺言は「葬式無用 戒名不用」。夫人は作家・随筆家の故白洲正子。

 

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