名手・達人の言葉

2010.06.23

勝つには順番があるんだよ。――宮里優
 

 2010年6月、“ショップライトLPGAクラシック”でシーズン4勝目(米国本土初優勝)を飾り、男女日本人初の世界ランク1位に駆け上がった宮里藍。

 一気にブレイクした藍だが、その2年前は悩みに悩んだ。この頃は「ゴルフをやめたいとさえ思った」というスランプは脱し、飛距離も伸び、スキルもアップして勝つ準備は整っていたという。しかし度々トップ10には入るのだが、勝利にはどうしても届かなかった。

 そんな悩みを人には決して見せない藍だが、たまたま帰国して、家族には「なぜだろう?」と愚痴ったという。

 そのときの父親・優氏の応えが、表題のそれである。

「ベストを尽くして勝てないのなら、それはお前の番ではなかったってこと。その週お前より上手い人は何人かいたんだ。だからその週はお前の番ではなかった。やれることを全部やって、あとは週に1人の順番が来るのを待つだけ……」

 このようなことを優氏は言って、諭したそうだ。

“週に1人の順番”が一挙に回ってきて、ついに世界ランク1位の座に。まだまだ藍の挑戦は続くが、これからも時折に父の「言葉」は藍の心に響くに違いない。

 

■宮里優(みやざと・まさる 1946~)

沖縄県生まれ。県職員、教育委員会勤務のかたわら29歳でゴルフをはじめ、独学でスウィング理論を構築。82年、84年大京オープン出場。40歳を過ぎティーチングプロに転向。子供の聖志、優作、藍をプロゴルファーに育て上げた。現在、名護市の大北練習場を拠点にレッスン活動をおこなっている。著書に『沖縄発 ゴルフ世界流』、DVD『ザ・宮里 ゴルフ世界流』『宮里藍に教えてきたこと。』(ゴルフダイジェスト社刊)など。『週刊ゴルフダイジェスト』に「キャンプMIYAZATO」連載中。

 

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