名手・達人の言葉

2010.06.16

苦しい時の我慢は普通の我慢。本当の我慢はここがチャンスだという時に、心を逸(はや)らせない我慢である。――杉原輝雄
 

 杉原は“ツアー1の飛ばないプロ”として有名だった。しかし並み居る飛ばし屋たちを尻目に61勝を積み上げ、永久シード資格を持ち、今でも年に5回ほどレギュラーツアーに出場している。

 そんな勝負師の“我慢の哲学”が表題のそれだ。

 苦しい時に我慢するのは当たり前。それよりチャンス到来という時に心を逸らせ、焦って自滅しない我慢が、本当の我慢だというのだ。

 相手を意識するなといっても、優勝争いの時などそうもいくまい。相手がミスした時など、「よーし、ここで引き離すチャンスだ」と意気込む。

 しかし、そうすると自分まで相手のミスにつきあってしまうことが多いという。そこは逸る心を抑えて、自分の普段のプレーをする。克己心でそうする。

 それが“杉原流我慢”なのである。

 

■すぎはら・てるお(1937年~)

大阪府生まれ。茨木CCに就職し、夜間高校に通いながら研修生(当時の呼び方は違ったが)としてゴルフを覚える。小柄で飛距離が伸びず苦労したが、両腕の五角形を保ったまま手首を使わない独特の打法で、正確無比な技術を手に入れていく。AON(青木、尾崎、中嶋)3強のパワーゴルフの時代に対峙して、レギュラーツアー54勝、海外(香港オープン)1勝、シニア6勝をあげている。約10年前、前立腺ガンと診断されたが、独特の加圧式トレーニングによってガンと闘い、トーナメント出場への執念とゴルフの啓発活動に積極的に取り組んでいる。

 

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