名手・達人の言葉

2010.04.14

昨年、手術をしたエイミーは偉大な妻、そして偉大な母親……――フィル・ミケルソン
 

 勝利を決め、18番ホールからスコア提出場へ向かう途中、ミケルソンは妻エイミーと抱き合う。カメラはミケルソンの左顔をアップにする。するとツーッと涙がひとすじ……。

 この涙がマスターズにおいて、ミケルソンを伝説にした、と思う。

 戦前、話題は不倫騒動から復帰のタイガー・ウッズ一辺倒だった。セックス・スキャンダルのため、ツアーを欠場したタイガー。片や、妻の病気を気遣うためツアーを休んだり、家族と共に転戦したミケルソン。

 あの涙は、タイガーに対するアンチテーゼであり、家族愛をゴルフに取り戻した涙ではなかったろうか。

 そして、勝者に贈られる3回目のグリーンジャケットに袖を通した後、表彰式で述べた表題の「言葉」。

 2010年のマスターズは、No.1とNo.2の“もうひとつの闘い”のエピソードとともに、長く記憶される「言葉」に違いない。

 

■フィル・ミケルソン(1970~)

米国・カリフォルニア州生まれ。1歳でクラブを握り、右打ちの父親を正面から見て練習したので左打ちになったエピソードは有名。アリゾナ州立大学在籍中に全米アマで勝利、鳴り物入りで92年からツアー参戦する。メジャーでは全米プロとマスターズ3回の4勝、ツアー37勝(※10年4月14日現在)。これまでT・ウッズの後塵を拝しているが、ゴルファーとして成熟期を迎え、これからの闘いが楽しみなプロでもある。

 

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