名手・達人の言葉

2010.03.10

腰をグラインドさせるんだ(笑)、クラブは手で振るのではなく、腰で振るのですよ。――ゲーリー・プレーヤー
 

 これまで「言葉」のなかに「(笑)」が入っているのはなかったが、以下のエピソードを知るとなるほどと納得してもらえるだろう。

 プレーヤーはマスターズに3度勝っているが、74年に勝利したときに、興に乗り、クラブをギターに見立ててエルヴィス・プレスリーの真似をしたという。

 小泉元首相もブッシュ前大統領の前で親愛の情をあらわすために、プレスリーの真似をして見せたが、ことほど左様にこの世代の者にとってはプレスリーは特別の人なのである。

 それはさておき、プレーヤーはマスターズでプレスリーの真似をした直後、プレスリー本人から連絡をもらった。そしてゴルフをした。

 そのときにプレスリーが「どうすればゴルフが上手くなるんだろう?」との問いに、プレーヤーは、「ブルーハワイであなたがやったみたいに――」に続いて、表題の「言葉」で答えたというのである。

 プレスリーは前年の73年、ハワイにおいて伝説に残る復活のステージをおこなっていた。腰をグラインドさせる、プレスリー独特のセクシーな身のこなしも復活していたのは当然のことだ。

 そして77年、プレスリーは42歳の若さで没した。プレーヤーは73歳の今も健在で、エージシュートは100回以上、勝利数は164回を数える。57年間のプロ生活で世界中を飛行機で飛んだ距離は、地球を600周以上となる1500万マイルにもなるという。

 

■ゲーリー・プレーヤー(1935年~)

南アフリカ・ヨハネスブルグ生まれ。母親を幼くして亡くし、父親は炭鉱で働き、貧困な少年時代を送った。スポーツ万能であったが、ゴルフを選んだのは15歳のとき。その6年後には南アオープン優勝。地元有志のサポートで米ツアーに参戦。メジャー優勝は、59年の全英オープンを皮切りに、全英は計3勝(59、68、74年)、マスターズ3勝(61、74、78年)、全米プロ2勝(62、72年)、全米オープン1勝(65年)の全9勝。米ツアーで24勝、シニアツアーで19勝を含んで全世界で150勝以上を挙げた。ニクラス、パーマーとともに『ビッグスリー』として、世界のゴルフシーンをリードした。ニックネームは黒豹。日本にも馴染みが深く、青木功と親しい。プレーヤーが持つ牧場の愛馬には青木の信条「忍耐=ニンタイ」の名前をつけた。

 

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