名手・達人の言葉

2010.02.03

ゴルファーは、ハンディキャップの数だけヘッドアップするのよ。――岡本綾子
 

 07年のミズノクラシック。上田桃子はショートパットに悩んでいたという。上田が練習グリーンでボールを転がしているとき、その試合のTV解説をしていた岡本が通りかかった。

 上田はすかさず、岡本に助言を求めたが、その時の岡本の言葉が『書斎のゴルフ』VOL5 に収録されているので、ここで紹介しよう。
 岡本は「目の玉が動きすぎる。ボールのディンプルが見えてる?」と応えたという。その後の述懐の言葉が実に含蓄に富んでいる。

「要はほんの少しだけ目が離れるタイミングが早い、ってこと。不安やら、気になることがあって、ショートパットのときに最後までボールを見ることができずに、インパクトに誤差ができてた。ディンプル云々というのは、それくらいボールを見なさいってこと。これはプロ同士の会話のおまじないみたいなものよ」

 プロにも、特に小技、パッティングにはヘッドアップによるミスがあるというのだ。翻(ひるが)ってアマチュアでいうなら、との会話から、表題の「言葉」が口をついてでたという。

 酒席ならともかく、ふだんは無口だが、それだけに岡本の言葉には重みがあり、示唆(しさ)に富む。

 

■岡本綾子(おかもと・あやこ、1951年~)

広島県生まれ。今治明徳高校~大和紡績ではソフトボール部に在籍し、エースで4番バッター。国体優勝の祝勝旅行のハワイでゴルフに出会い、帰国後、1973年に池田CCで修行を始めるや、翌74年秋には2回目の受験でプロテストに合格。するとデビュー年となった75年に初優勝。81年には年間8勝して賞金女王に輝いた。同じ81年に米女子ツアーテストに合格し、翌年米ツアーに参戦すると、こちらもその年に初優勝し、以来主戦場を米ツアーに置く。そして87年には4勝をあげ、日本人初の米女子ツアー賞金女王となった。国内44勝、海外18勝。05年、米国女子ゴルフ殿堂入りの快挙も果たす。

 

ゴルフ名言集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連する記事

岡本綾子の名言集 - 岡本綾子さんの印象に残る言葉や胸を打つ名言を集めました。

運営会社 | プライバシーポリシー