名手・達人の言葉

2010.01.27

ミスした1打のみでスコアを崩すわけではない。――ゲイ・ブリュワー
 

 球聖ボビー・ジョーンズは「ゴルフには、ゴルフとトーナメントゴルフがあって、トーナメントゴルフはただの1打もミスが許されない。その緊張が苦痛になった」といって、競技ゴルフから引退した。

 この伝でいえば、ブリュワーの言葉はゴルファーにとって救いになるといえよう。

 ブリュワーはショットに比べて、パットが下手だったというのが定説。1966年マスターズでは、最終日18番でのショートパットを外し、翌日のトミー・ジェイコブス、ジャック・ニクラスと3人とのプレーオフで、帝王二クラスの後塵を拝している。

 そういった意味では、自分に言いきかせている「言葉」といえなくもない。パットをミスしたぐらいでは、まだ大丈夫だぞ・・・、まだ取り返せるぞ・・・、自棄(やけ)になるなよ・・・といった具合に。一種の楽観主義である。

 マスターズで敗れた翌年、ブリュワーのショットは冴えて、見事、二クラスからグリーンジャケットに袖を通してもらい、リベンジを果たしている。

 ブリュワーは日本でもお馴染みだ。1972年太平洋マスターズで優勝。その際にブラックシャフト(カーボンシャフト)を装着したドライバーを使って大いなる飛距離を生み出し、日本にブラックシャフトの大ブームを巻き起こした。

 真面目な性格、紳士的なマナーで尊敬されたブリュワーは、新しいものを果敢に取り入れる進取の気風をも持ち合わせていたのである。

 

■ゲイ・ブリュワー(1932~2007)

米国オハイオ州に生まれた。56年、24歳でプロ入り。真面目で礼儀正しいプレースタイルは、ツアーでのプロ仲間からも賛辞された。66年マスターズではT・ジェイコブス、同じ州出身の帝王二クラスと3人のプレーオフになり、二クラスの前に敗れ去った。しかし翌年のマスターズでは親友B・ニコルズを破って優勝、リベンジを果たす。日本では72年太平洋マスターズでブラックシャフト装着のドライバーを駆使して優勝。ブラックシャフトのブームを巻き起こした。ブリュワーは3ボールパターも使用するなど、新しいギアにもいち早く関心を示した。レギュラーツアー、シニアツアー通算して17勝の成績を残している。

 

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