名手・達人の言葉

2010.01.20

ボールが真っ直ぐにいくのは、偶然に過ぎない。――ベン・ホーガン
 

 ホーガンは、史上最強のボールストライカーといわれてる。実績では球聖ジョーンズ、帝王ニクラスには劣るだろうが、ことボールを操る技術においては、ザ・ナンバーワンという人が多いのだ。

 では現在、時代をつくっているタイガー・ウッズとはどうか? という質問に、リー・トレビノは「タイガーはドライバーショットが暴れすぎ。おれみたいにパワーフェードを打てばナンバー1になれるのに」と答えている。

 そういえば、ホーガンもダック・フックからフェードを覚えて大成した。18歳のときにプロになり、そこから8年間は全く芽が出ず、血のにじむような練習を経て完璧なフェードをものにしたのである。

 その経緯は名著『モダンゴルフ』となって結実している。

 そんなホーガンが、表題の「言葉」を残している。

 そもそも球技は、ボールにスピンを与えるゲーム。ゴルフとて例外ではなく、真っ直ぐなボールというのは飛球線に完璧にスクェアで、正確なスウィング軌道で打たれたときに初めて出るものである。しかも風や雨、寒暖の自然環境を考慮しなければならない。

 真っ直ぐな球が偶然の賜物という理由がお分かりだろう。

 だからこそ、自分が“つくれるスピン”のスウィングをつくりなさい、曲がる球筋を練習しなさいと、ホーガンは教えているのである。

 

■ベン・ホーガン(1912~97年)

米国・テキサス州生まれ。19歳でプロ入り。173センチ、74キロと小柄ながら稀代のショットメーカーとして、伝説的な存在。全米オープン4回、マスターズ2回、全米プロ1回、全英オープン1回の優勝歴を持つ。圧巻は1949年、再起不能といわれるほどの自動車事故に遭いながら、奇跡のカムバックを果たしたことでも知られてる。不屈の闘志、「アイスマン」と称された冷静沈着なプレーで、53年には全米、全英両オープン、マスターズと勝利し、同年グランドスラムのチャンスだったが、全米プロには重きを置かず不出場。飛行機嫌いで、全英オープンも1回獲ったらやめてしまったほど。ボビー・ジョーンズと並び「最強のゴルファー」と称されている。

 

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