名手・達人の言葉

2009.11.18

イップスは試合でしか治せない。━━倉本昌弘
 

 名選手のいったい何人が、イップスという病気でトーナメントの表舞台から消えていったことか。

 倉本もまた、イップスという難病にとりつかれた一人である。筆者の友人でもある編集者H氏が、倉本が経験から学んだ卓見を聴いていた。

 この病気は治らない、だから上手くつきあっていくしかない。まずはそれを覚悟して、ボールは打たず、自分のゴルフを考え、真正面から向き合うことが大切だ。そうして自分のゴルフのいいところは何かを知って、自信を持つこと。そうしないといつまでも治らない。技術を上げて心を治すのではなく、心をあげて技術を追いつかせる。というより技術はできているのだから、要するに心の問題である。

 そしてそれは試合でしか治せない。練習でいくらボールを打っても治せない。人と比べると、自分の弱点と比べることになる。自分の長所で戦うしかない。そういうことなんだと。

 しかし、そこまで理解するには、長い時間がかかった、と倉本はしみじみ語ったという。

 

■倉本昌弘(くらもと・まさひろ 1955年~)

広島県出身。ジュニア時代から天才として名を馳せ、高校3年の時に日本ジュニアで優勝。日本大学ゴルフ部時代は日本学生4連勝をはじめ、アマチュアタイトルをほぼすべて獲得した。81年、2度目の挑戦でプロテスト合格、同年は年間5勝で賞金ランク2位と活躍。その後も勝ち星を重ね、ツアー通算30勝。永久シードも手に入れている。82年の全英オープンでは日本人最高4位。03年には59ストロークという世界タイ記録もつくった。06年には、米国シニアテストをトップ合格し、シニアツアーに挑んでいる。

 

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