名手・達人の言葉

2009.08.19

ボールをカップにジャストタッチで打てば、入り口はカップの正面、後方、左右と4つあるのだ。――ボビー・ジョーンズ
 

「カップの縁の向こう側に当たるくらい強く打て」という人もいる。強めに打てば曲がるラインは直線的になって狙いやすくなる。気持ちもアグレッシブになる。

 パットの名手、青木功はこのタイプだ。全盛時代はカップの向こう側に当たってはねるくらいの強さで打って、伝説的勝利をおさめてきた。
 しかし、強く打たれた球は入り口が正面ひとつしかないというのも、半面真実である。

 過日行われたサン・クロレラ クラシック。17歳の石川遼は、豪州の強者、ブレンダン・ジョーンズと16アンダーで並び、首位で最終18番ホールまできた。
 ジョーンズは先に4メートルほどのバーディパットを外したが、遼はピン左2.5メートル。これを入れれば優勝である。

 アドレスし、柔らかく打たれた球はカップ前でわずかにスライスし、最後のひと転がりで右カップへと落ちた。まさにカップぎりぎりのジャストタッチであった。

 筆者はこの時、球聖の「名言」がするりと腑に落ちた。

 

■ボビー・ジョーンズ(1902~71年)

米国ジョージア州アトランタ生まれ。父親がゴルファーで生家も庭がゴルフ場続きでもあり、5歳で自然にクラブを握る。14歳で全米アマに出場。その後、数々の選手権に優勝。特に1930年には世界の4大タイトル、全米、全英両オープン、両アマに優勝、年間グランドスラムを達成。この記録はいまだに破られていない。全英オープンに勝ち、祖国に凱旋した時は国民的英雄となった。これを契機にアマのまま引退。故郷アトランタに戻り弁護士活動のかたわら、オーガスタナショナルGCを設立、マスターズ・トーナメントを主宰。4大メジャーの一角を担っている。不世出の球聖として歴史にその名を刻む。

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