名手・達人の言葉

2009.07.29

ボビーのスウィングは詩化された運動だ。――バーナード・ダーウィン
 

 バーナード・ダーウィンは、あの進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの孫であるが、ゴルフ・エッセイスト、コラムニストとしてその名を歴史に残している。

 ボビーとは、球聖ボビー・ジョーンズのこと。ダーウィンは著書『不滅のボビー』のなかで次のように書いている。少し長いが引用しよう。

「彼の自由かつ律動的なスウィングと、迅速なプレーぶりを見ることほど魅惑的なものはない。アドレスはいささかの性急さも、ぞんざいなところもなく、またスウィングそのものも、実際のろくはないにせよ、いかにもゆっくりと見えるような美しい諧調をもっている。そこにはおよそ弱点と考えられるようなものは、なにひとつないのだ。詩化された運動というしかない」

 その頃、タイミング、リズム、テンポという用語さえなかったので、それらの要素を全部完璧に満たして「詩化された」という表現になったのでは……。そう解釈したのが、日本のゴルフ評論家の草分け、故・摂津茂和氏であった。

 

■バーナード・ダーウィン(1876~1961年)

『種の起源』で有名な進化論学者チャールズ・ダーウィンの孫。英国では6人の最高のエッセイストの1人とされる。ケンブリッジ大学法律学部卒業後、弁護士に。卓越したアマゴルファーでもあり、全英アマ準決勝に進むこと2回。1923年に始まったウォーカーカップでは英国チームの主将も務めている。エッセイストとしてのスタートは1907年「イブニングスタンダード」に週1回のコラムを依頼されてから。以後「カントリー・ライフ」「タイムズ」「サンデー・タイムズ」と次々に執筆。生涯に著したコラム、エッセイが3000本、著書37冊、序文66冊。ゴルフ進化論に果たした役割は祖父に比して遜色ないと評される。

 

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