名手・達人の言葉

2009.06.24

自分自身の心をコントロールすること。それは激情を抑えることではない。激情を自分に起こさせない能力をいうのである。――ジャック・ニクラス
 

 現在もメジャータイトル18勝の記録を保持していて、20世紀最高のアスリートと謳われたニクラス。現役時代は「帝王」という冠詞が必ずついた。

 そのニクラスは、現役ツアーからシニアツアー(現在はチャンピオンズツアー)に移る頃から、スピーチなどで語る「言葉」は思索的というか、哲学的になってきた。

 表題の「言葉」もその中に入るものだろう。達観を感じさせる。自己を客体化させ、第三者的に自己を見つめうる人にしか理解できないのかもしれない。

 ニクラスは現役時代、集中力の人であった。パットラインを読んでる時に帽子が風で飛んでいったのを、パットが終わってから気づくということもあった。それだけ集中していたのである。

 そのプレーに集中する力で、不安や悔悟という感情を忘れさせたのではないか。つまり深く集中できることこそ激情を起こさせない能力といえるのではないだろうか。

 浅学菲才の筆者には分からない。ただそう推測するのみだ。

 

■ジャック・二クラス(1940年~)

米国オハイオ州生まれ。10歳でゴルフを覚え、12歳から5年連続で州ジュニア選手権に優勝し、神童と呼ばれる。その後全米アマを2度制し、61年にプロ入りした。その翌年、全米オープンに優勝するが、当時のヒーロー、A・パーマーを破っての勝利と太めの体格のためか、敵役となる。その後巨漢からスリムへ、GIカットから長髪へイメージチェンジを果たし、帝王と呼ばれるようになる。ツアー73勝、シニア他32勝。なかでも4大メジャー18勝は未だ破られず、4大メジャーでの2位も19回と圧倒的。グランドスラマーであり、殿堂入りも果たした、20世紀最高のゴルファーである。

 

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