名手・達人の言葉

2009.03.04

“思う”ぐらいじゃ甘っちょろい、“念じる”の。寝ても覚めても念じる、それしか頭にないぐらい目標を噛みしめる。そうしたらどうしたらいいか知恵も浮かんできます。──清元登子 ご存知、清元登子は2000~05年まで6年連続賞金女王・不動裕理の師匠として知られる。清元は不動を自宅に住まわせ、師匠という枠を超えて父母の役割をも果たし、全人的存在で文字通り手塩にかけて育てた。

 その後も大山志保、古閑美保を指導し、大山は06年、古閑は08年賞金女王となった。勝利数は08年まで不動46勝、大山11勝、古閑11勝と女子プロ界では圧倒的勝率を誇っている。

 そんな名伯楽の弟子を育てる際の覚悟の「言葉」を表題に掲げた。

 不動は言う。「先生は型にはめるのではなく、個性を伸ばすやり方でそれぞれのペースでじっくり練習に取り組ませるのです」

 つまり生徒自身が念じて目標をつくりあげるのを待って、それから指導が始まるのである。逆から見ると念じるほど目標を作り得ないものは、育てるに値しないと清元は思っているのかもしれない。念じることができるのも才能なのだろう。

 清元自身の戦歴も鮮烈。24歳のときに独学でゴルフを始め、5年後には日本女子アマに優勝。34歳でプロ転向し、3年間米国女子ツアーに参戦した。78年には念願の日本女子オープンを制覇し、“女武蔵”として名を馳せた。

 名うての寡黙の人と知られ、それがゆえに口を開いたときの重みはいっそう増すのだろう。

 

■清元登子
(きよもと・たかこ 1939~)
熊本県生まれ。24歳で独学でゴルフを始め、5年後の1969年日本女子アマに優勝。72、73年にも同大会を連覇。翌74年34歳でプロ転向。3年間の米国女子ツアーに参戦のあと、78年に日本女子オープンに優勝。“女武蔵”の名をほしいままにした。プロ生活10年の間にツアー7勝を達成。引退してからは96年から2年間日本女子プロ協会会長職に就く。以後、副会長、ジュニア教育のかたわら、賞金女王6年連続の不動裕理を手塩にかけて育てる。続けて大山志保、古閑美保を指導し、名伯楽の名を築いた。02年「レッスン・オブ・ザ・イヤー」受賞。著書に『清元登子 魂のレッスン』(ゴルフダイジェスト社刊)がある。

 

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