名手・達人の言葉

2008.12.24

上手いゴルファーより強いゴルファーになれ。──尾崎将司 誰のことを言っているのかといえば、今をときめく17歳の1億円プレーヤー、石川遼に対してだ。

 08年のツアー前半は予選落ちを繰り返していたが、それは「急がば回るな!」という遼のモットーどおり、守ることなく攻め続けたゆえの失敗が多かったからだ。

 そんな遼にジャンボは、小さくまとまるな、ドライバーを目一杯振って攻めろ、今はゴルフの器を大きくするときだ、とエールを送った「言葉」が表題のそれである。

 今年の日本オープンが象徴的であった。最終日、優勝した片山晋呉がドライバーを一度も使わなかったのに対し、遼はドライバーで果敢に攻め続け、4打差ながら2位まで追い上げた。「安全」を突き抜ける破壊力のゴルフがそこには見えた。

 エールを送ったジャンボ自身が、プロデビューからしてそうであった。

 ジャンボは、遼が自分の分身にみえたに違いない。遼もまた偉大な先人に目標を置き、自ら教えも乞うている。

 プロ入り1年目の今年、遼は2勝し獲得賞金も1億円突破の史上最年少を記録した。

 「下積みがあると一流にはなれても、スーパースターにはなれない」。
 その尾崎の持論からすると、石川遼は一歩スーパースターへの道を歩き始めたといってよいだろう。

 
■尾崎将司
(おざき・まさし、1947年~)
1947年、徳島県に生まれる。幼年時から野球に熱中し、海南高では投手、4番バッターで甲子園選抜で優勝。卒業後プロ野球・西鉄ライオンズに入団するも、芽が出ず、プロゴルファーへ転身。70年プロテスト合格。そこから天賦の才能は花開き、遅咲きのライバル青木功とともに、日本のトーナメント隆盛の礎をつくった。08年12月の段階で勝利数113(うち海外1勝)。賞金王になること12回。国内では圧倒的な数字を残している。何より驚かされるのは79年から7年ほど不振に陥ったが、そこから復活し、再び尾崎時代を出現させた。世界のスポーツ界でも稀有のことであろう。ただ画竜点睛を欠くのは、青木功が米ツアーで活躍し、殿堂入りを果たしたのに対し、海外参戦へは消極的であったことだろう。

 

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