名手・達人の言葉

2008.12.10

人間は思うようなことしか、起きてこない。──片山晋呉 片山は「意志の人」だと思う。

 08年の日本オープンでツアー通算25勝目を飾り、永久シード選手となった。驚くのは、「この勝利数を達成したい」とアマチュアである学生時代から思い、文字に書き込み、胸に刻み込んできたという。

 その日本オープン。片山を追うあるテレビのドキュメント番組内で、自身が闘いのあとを振り返っていた。そして心情を吐露したときの「言葉」が表題のそれである。

 何事も思わなければ、実現しない。勝負どころを制するのは、そのうちの99.9%が「実現できるという思いがあってこそ」と片山は言うのだ。運は0.1%の配分でしか見てない。

 モチベーションという概念がなかった時代から、片山は強烈なそれを持ち続けている。スウィングを精密なマシーンのようにしたいと、単調な練習も何千回と繰り返す、その意志力。

 現在でも、願うこと・思うことを紙に書き、ラウンド中もそれを持って、時には瞑目して内容を一人ごちる。それで素人っぽい、と言われようが意に介しない。スポーツマインド、爽やかさに欠けるといわれても歯牙にも欠けない、ように見える。「意志の人」と考える所以(ゆえん)である。

 そして「思う」という意志の力が、体に恵まれない片山をして才能以上に大きくしている。そう考えるのは筆者だけであろうか。

 

■片山晋呉
(かたやま・しんご 1973~)
茨城県生まれ。水城高時代から注目され、日大進学後は日本オープンローアマ、日本学生選手権など33のタイトルを獲得。95年にツアープロ転向、頭角を現す00年には年間5勝を挙げて自身初の賞金王となり、以来08年まで5回賞金王に輝く。また08年の日本オープンで優勝し、史上7人目となるツアー通算25勝目を挙げ、永久シード権を獲得した。年々スキルアップしていくモチベーションの高さはプロの中でも一級品である。

 

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