名手・達人の言葉

2008.12.03

次から次へとわく思索的興奮、爽快このうえない散歩。ゴルフが人間の発明した究極のゲームであることは疑いをいれない。──ホレス・ハッチンソン 当時のアマチュアの試合の最高峰である、全英アマチュア選手権を2連勝したのにもかかわらず、「競技者としてよりゴルフライターと呼ばれたい」と言った人の「言葉」らしい。

 1ラウンド、18ホールをプレーする時間は、ほとんどが思索の時間である。スウィングはものの2秒とかからない。とすると、1ラウンド、パープレー72でまわったら、単純に計算すれば144秒で済む話。1ラウンドで2時間半かかるとすると、そのほとんどの時間を思索に費やすわけである。

 その思索の時間をどう使うか。ゴルフは、フィジカル的能力とはまた別の能力が必要とされるスポーツ・ゲームなのである。ハッチンソンはボールを打つ時間の他は、頭脳を知的に使うことで、ゴルフの奥深さを語った。

 散歩の速度は、人間の知的思索を促す「ころあいの時間」といわれている。季節の移り変わりの自然を、肌に感じられる速度でもある。その散歩の時間と、ボールを打ってターゲットまで運ぶゲーム性。肉体と頭脳を使うこのスポーツ・ゲームは、巧まずして人間が作った最高のものと筆者も思う。読者賢兄の考察はいかがか、感想をいただければ幸甚。

 

■ホレス・ハッチンソン
(1848~1909)
1886年、87年と全英アマを連覇したが、それより史上最もゴルフの本を書いたチャンプとして知られる。ゴルフ誌最初のベストセラー「Golf」の編纂者としても有名。大英図書館に残る著作は39冊を数えるが、実はまだ20冊は残っているといわれる。全英チャンプと呼ばれるより、ゴルフライターと扱われるのを本人も好んだ。

 

ゴルフ名言集へ ≫≪ ゴルフコラムTOPへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー